2007年05月13日 (日)
毎度の如く、これはフィクションで。
『実際にあったわけじゃないよ、きっと』な、お話。
某ファミレスで駄弁ってた。
いつも通りに、ドリンクバーを飲んで居座って。
「絵ってどうやったら上手くかけるんだろう」
「愛だよ」
指をぐっと、立てながらに友人が友人に答えてた。
って、コレ”らき☆すた”からの引用じゃん。
見事に、まさに、そのまんま、やってくれたよ。
まぁ、愛がないと上手くはなれんよねー、たしかに。
「このままじゃフリーターっぽい」
「濁点つけて、ブリーダーになっとけ!」
「それなんて調教師ww」
いい具合に盛り上がって、いい具合に騒いで、いい具合にはっちゃげで。
いい具合にぶっちゃげた、トーキング、トーク。
いい気分で家に向かって走ってた。
車で、国道を走ってた。
いい気分だったせいか、低速でのんびり走った。
そのせいか、ルームミラー見たら、後ろからのハイビーム。
「何、これあおられてんの?」
自分としては制限速度を守るのがポリシーなもんで。
そのほうが信号にかかりにくいんだよね。
でも、たまにはいーかとアクセル踏んでみた。
どんどん後ろに離れていくハイビーム。
今日のファミレスを思い出しながら、家に帰った後での計画を練っていた。
「今日からどう動くかねー」
ネットいじって、ブログいじって、風呂入って、楽しいことを考えよう。
よしよし、今日から多忙ながらも楽しくなるに違いない。
うんうん、そうだ、きっとそうだ。
「――――」
ん? 今なんか呼ばれたか? いや、誰もいないだろ。
いるわけないし、ケータイもなってないし、BGMすらかけてない。
ただ、エンジン音で、うるさく響く車内だよ。
キノセイも気のせいで、幻聴だよね。
まぁ、気にせず、帰ってからのことを考えるかー。
とか思って、頭脳労働に集中。
そう思いつつも、ちらっとルームミラーを見てみた。
「げっ、ちょっ、さっきの。何やってんだッ!?」
驚いた。驚いたさ。
なんたるホラー。
さっきまであおって離れた車がな。
「ちょっ。パトライト光らせて追いかけて来てんだよ!!」
ケーサツ? パトカー?
いや、アノ位置のパトライトって、思いっきり覆面ジャン。
何、そういえば、今日の国道の電子版にはこう書いてあったっけ?
『交通安全運動』
だからって、制限速度気にしてたのに、後ろからあおってくるなんてヒドいだろ。
スピード上げた途端に、≪掛かった!≫ってぐらいに追いかけるってヒドいだろ?
逃げるか? いや、逃げれないし。どうせナンバーばれてるだろうし。
あー、今まで無事故無違反だったのに。
スピード違犯ってのはヒドいもんだ。しかも、無理やりっぽいスピード違犯。
国家権力おそるべし! そうまでして、違犯切符切りたいのか!?
こりゃ、降参とばかりに、路肩に停めて、窓を開けて、まな板の鯛を気取ったさ。
後ろの車から作業服っぽい人が降りてきて、車に向かってきた。
「キミ何やってんの?」
「いや、何って……? そりゃ、こっちのセリフで。
何か呼びました?」
「何って……」
ドキドキしながら、身構えた。
よし、酒はやってないし、麻薬もやってないし、免許もちゃんと持ってる。
お金は……。まぁ、なんとかなるだろう。
作業服のおっちゃんたちは、いぶかしんで、不審げに言ったもんだ。
「キミ、ライトつけてなかったろ?」
「はっ!? えっ!? マジっすか!?」
あー、言われるまで気づかなかった。
暗い道ずっと走って眼が慣れてたな。
全くもって、不注意だ。
ドジで天然な、不注意だった。
苦笑、不承で、義理と恩情。厳重注意で済ませてくれたことに感謝だね。
(おしまい)
『実際にあったわけじゃないよ、きっと』な、お話。
某ファミレスで駄弁ってた。
いつも通りに、ドリンクバーを飲んで居座って。
「絵ってどうやったら上手くかけるんだろう」
「愛だよ」
指をぐっと、立てながらに友人が友人に答えてた。
って、コレ”らき☆すた”からの引用じゃん。
見事に、まさに、そのまんま、やってくれたよ。
まぁ、愛がないと上手くはなれんよねー、たしかに。
「このままじゃフリーターっぽい」
「濁点つけて、ブリーダーになっとけ!」
「それなんて調教師ww」
いい具合に盛り上がって、いい具合に騒いで、いい具合にはっちゃげで。
いい具合にぶっちゃげた、トーキング、トーク。
いい気分で家に向かって走ってた。
車で、国道を走ってた。
いい気分だったせいか、低速でのんびり走った。
そのせいか、ルームミラー見たら、後ろからのハイビーム。
「何、これあおられてんの?」
自分としては制限速度を守るのがポリシーなもんで。
そのほうが信号にかかりにくいんだよね。
でも、たまにはいーかとアクセル踏んでみた。
どんどん後ろに離れていくハイビーム。
今日のファミレスを思い出しながら、家に帰った後での計画を練っていた。
「今日からどう動くかねー」
ネットいじって、ブログいじって、風呂入って、楽しいことを考えよう。
よしよし、今日から多忙ながらも楽しくなるに違いない。
うんうん、そうだ、きっとそうだ。
「――――」
ん? 今なんか呼ばれたか? いや、誰もいないだろ。
いるわけないし、ケータイもなってないし、BGMすらかけてない。
ただ、エンジン音で、うるさく響く車内だよ。
キノセイも気のせいで、幻聴だよね。
まぁ、気にせず、帰ってからのことを考えるかー。
とか思って、頭脳労働に集中。
そう思いつつも、ちらっとルームミラーを見てみた。
「げっ、ちょっ、さっきの。何やってんだッ!?」
驚いた。驚いたさ。
なんたるホラー。
さっきまであおって離れた車がな。
「ちょっ。パトライト光らせて追いかけて来てんだよ!!」
ケーサツ? パトカー?
いや、アノ位置のパトライトって、思いっきり覆面ジャン。
何、そういえば、今日の国道の電子版にはこう書いてあったっけ?
『交通安全運動』
だからって、制限速度気にしてたのに、後ろからあおってくるなんてヒドいだろ。
スピード上げた途端に、≪掛かった!≫ってぐらいに追いかけるってヒドいだろ?
逃げるか? いや、逃げれないし。どうせナンバーばれてるだろうし。
あー、今まで無事故無違反だったのに。
スピード違犯ってのはヒドいもんだ。しかも、無理やりっぽいスピード違犯。
国家権力おそるべし! そうまでして、違犯切符切りたいのか!?
こりゃ、降参とばかりに、路肩に停めて、窓を開けて、まな板の鯛を気取ったさ。
後ろの車から作業服っぽい人が降りてきて、車に向かってきた。
「キミ何やってんの?」
「いや、何って……? そりゃ、こっちのセリフで。
何か呼びました?」
「何って……」
ドキドキしながら、身構えた。
よし、酒はやってないし、麻薬もやってないし、免許もちゃんと持ってる。
お金は……。まぁ、なんとかなるだろう。
作業服のおっちゃんたちは、いぶかしんで、不審げに言ったもんだ。
「キミ、ライトつけてなかったろ?」
「はっ!? えっ!? マジっすか!?」
あー、言われるまで気づかなかった。
暗い道ずっと走って眼が慣れてたな。
全くもって、不注意だ。
ドジで天然な、不注意だった。
苦笑、不承で、義理と恩情。厳重注意で済ませてくれたことに感謝だね。
(おしまい)
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